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駆除にかかる作業期間はどのくらいか

2019.06.11

駆除を依頼するのはいいがその駆除作業がどれくらいの時間がかかるのか気になるところだと思います。バリア工法の場合、床下にもぐるために、床下収納庫のある台所や、畳がある和室を使用する場合がございます。作業が始まると、それらのお部屋が使用できなくなります。今回は、かかる時間に加え、作業の流れがどういったものかについてご紹介していきます。

バリア工法

全体の主な作業の流れを知る

作業の所要時間は、まず工法によって大きく変わります。一つ目がバリア工法、二つ目がベイト工法です。バリア工法とは、床下やシロアリの発生箇所に薬剤を散布する方法です。ベイト工法とは、薬剤をエサとして庭に設置し、シロアリに巣まで運ばせ巣にいる他のシロアリたちへ薬剤を分け与えることで巣の中からシロアリを撃退する工法です。詳しくは、駆除方法は主にベイト工法とバリア工法の二種類こちらに記載していますので、参考にしてみてください。

バリア工法の場合、薬剤の散布を広範囲に行う必要があることから作業時間はおおよそ3時間程度かかります。
一方ベイト工法は、ベイト剤を等間隔に設置するのみで終わるためおおよそ2時間程度で終わります。

この作業時間に加え、事前説明、侵入口の養生、床下の防除施工、必要な場合は建物の外周施工、室内の防除施工、清掃、作業報告等行いますので、作業時間プラス1〜2時間程度余裕を持って予定を空けておくと良いでしょう。

事前の説明から作業報告までの作業の流れを知っておくこと、駆除の依頼もよりしやすくなりますし、安心して業者に任せることができます。
ここからは、それぞれの作業の内容についてご説明していきます。

作業内容の事前説明

まず作業に入る前に業者より事前の説明を行います。使う薬剤や工法、所要時間の目安等の説明があります。この時に業者の方としっかりと内容を確認して、少しでも疑問等がある場合はこの時にしっかり聞いておきましょう。基本的には、事前調査が入りますので、その際、床下の状況を確認の上作業の内容と工法の説明等を行います。作業当日は、事前調査で説明した内容を、再度説明し作業に入ります。

事前調査がない場合は、駆除作業前に床下の確認とシロアリの生息場所・シロアリによる被害箇所の確認を重点的に確認し見積もりの提示が行われます。

作業が始まる前に、ご家族の皆様の中に小さなお子様やペット等がいらっしゃる場合、作業中は作業場所から離れたお部屋か2階のお部屋などで待機してもらう場合があります。

侵入口の養生

シロアリは湿気のある床下を最も好み、柱を餌にして被害を増大していきます。シロアリの発生箇所の多くは、床下や壁と壁の間などです。中でも床下は駆除のメイン箇所になるため、床下への侵入口までをしっかり養生していきます。侵入口はだいたいキッチンにある床下収納の場合が多いため、キッチンのものにほこりや汚れがつかぬよう入念に養生します。

床下の防除施工

床下に入り、次の二つの作業を行います。

1. 柱へ薬剤を注入する

被害箇所の再確認と被害に遭っている木材へ薬剤を注入するための穴を開けていきます。太い柱には数カ所の穴を開け薬剤が浸透するよう注入します。薬剤注入後穴を開けた箇所に木材を埋め込み強度が変わらぬよう処理します。

2. 木部と床下土壌に薬剤を散布する

柱や木部の表面に薬剤を吹き付けていきます。ただ吹き付けるのではなくシロアリの生態を考え出没しやすい場所や経路を考慮した上で処理していきます。土の表面にも同じように地下に薬剤が流れないよう注意を払いながら処理を行います。

床下防除施工 イメージ

建物の外周施工が必要な場合も

シロアリの種類によっては、巣穴を家から離れた場所につくるものいます。この場合、家の中をバリアするのではなく、屋外(庭)に毒餌を設置し、それを持ち帰らせることで巣穴の中のシロアリ全体を撃退するベイト工法が有効になります。ベイト工法の場合、庭に等間隔でステーションと呼ばれる毒餌入りの器具を地中に設置する外周施工が必須となります。ただし、ベイト工法の場合は、どんな家でも施工ができるのではなく、隣の家との距離が近い、あるいは敷地内に建物が多く建っている場合には、施工が難しい場合があります。

このようにシロアリを撃退する上で、室内だけでなく室外も視野に入れた外周施工が有効になります。シロアリは一度駆除すれば終わりではなく長い目でみてシロアリの脅威から家を守っていくという意識が必要なのです。

室内の防除施工

室内の表面に薬剤を散布するだけでもシロアリの撃退には効果を成しますが、シロアリが表面に出現している状態は、もうすでに床下や見えない部分は大きく被害が出ている場合がほとんどです。シロアリは、地中から床下を通り壁の間や隙間を通って屋内に侵入してきます。この壁の間や隙間などへも当然薬剤の散布が必要になってきます。

壁の表面から薬剤を吹きかけても隙間にはいきわたることはありません。いきわたらせるためには、壁に数か所ずつ穴をあけてその穴を通して中に注入していく必要があります。

土間下部や浴室など穴を開け薬剤が行き渡るように散布していきます。そうすることで、壁と壁の間に十分薬剤が行き渡りシロアリの駆除はもちろん、シロアリの再侵入を防ぐことができます。穴を開けたところは、木材に穴を開けた時と同様、穴に処理剤を注入し補修します。

室内の見えない部分にこそシロアリは潜んでいるものです。そこにきちんとアプローチをしていくのがシロアリ駆除です。

清掃

すべての工程が終わったら養生していた資材をすべて取り外し、原状回復と清掃を行います。駆除作業が終わったその日から普段通りの生活ができるよう片付けと清掃を徹底的に行い作業は終了します。

作業報告

清掃までのすべての作業が終わると、お客様への処理を施した箇所の説明と駆除作業を通して判明した被害状況の説明などが行われます。駆除後の注意事項等の説明が行われますのでここでしっかりと質問をして解消しておきましょう。

基本的には半日から1日で完了する

作業の事前説明から作業報告までの工程は、工法の違いがあったとしても半日で終了することがほとんどです。駆除業者に依頼する際は半日~1日を目安に予定をあけておくようにしましょう。

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