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これだけは知っておくべき駆除費用の内訳

2019.06.10

いざシロアリ駆除を業者に頼もうと思っても、いったいどれだけの費用がどのような場合に必要になるのかさっぱり見当もつかないと不安になる方も多いかと思われます。お家の広さや使用する薬剤、もちろんそれに伴う駆除に入る人数によっては人件費にも差がでてきます。また、駆除をするにあたって、駆除をするために追加の修繕工事が必要となる場合もあります。

シロアリの駆除についての画像

不安に思っている皆様のために今回は、駆除費用の内訳をひとつひとつご紹介していきます。それらを把握することで不安も軽減し、複数の業者に見積もりを取る際もよりガラス張りの状態で最適な業者を探すことができるでしょう。それでは、それぞれの内訳の項目を見ていきましょう。

薬剤費

シロアリ駆除の材料費のほとんどがこの薬剤費です。シロアリ駆除に使用される薬剤は、比較的高額のものが使われます。その理由として、安くてとにかく強い薬剤はシロアリを駆除するのには最適です。効果も抜群に出ます。しかし、そういった強い薬剤を使えば、大切なお家も痛みますし、人体への影響も考えられます。そのため、シロアリを効果的に駆除でき、かつ人体や建物への影響を限りなく少なくするものが望まれます。そうなると、それなりに高額になってしまうのです。シロアリ駆除業者が集って作ったしろあり対策協会認定の薬剤を使っていることが望ましく、これ以外を使用している業者は信用にかけるので、避けた方が良いでしょう。比較的安価で費用面を考えると好ましい業者であっても、認定の薬剤を使っていない場合は、人体や建物への悪影響を考え避けておくことをおすすめします。
シロアリを駆除できたとしても、自分たちの大切な家や家族に悪影響があっては元も子もありません。ですので、見積もりを取る場合は、使用される薬剤がシロアリ対策協会認定のものかどうかの確認は怠らないようにしてください。

人件費

まずこの人件費に該当するのは、作業に入る作業員と営業担当、事務員なども駆除作業に関わりますのでいずれも人件費に含まれます。また、作業員が、業者とお客様の住宅を往復するための交通費もこの人件費に含まれます。この人件費は、人件費としての表記としてではなく、ほとんどの場合が、平米数あたりの金額の中に含まれています。こちらの記事で平米数あたりの金額についてご紹介していますのでご覧になってください。参考記事→駆除の一般的な相場は20万円前後
また、ほとんどの業者が、この平米数あたりの金額で表記していますので、複数の業者の比較をしたい場合最も参考になる部分です。

作業費

この作業費に関しては、大きく2つの工法の違いによって作業費に差が出てきます。二つのベイト工法、バリア工法については、駆除工法は主にベイト工法とバリア工法の2種類の記事を参考にしてみてください。
ベイト工法は、ベイト剤と言われる棒状の器具を庭に一定間隔で埋め込み、ベイト剤入りの薬剤を餌と一緒にシロアリが巣の中に持ち込み、巣の中のシロアリに分け与える事で巣全体を根絶する方法です。特殊な器具を使用する事とこちらが長期間の管理を定期的にしていく必要があるため、費用がかさみます。

バリア工法は、薬剤をシロアリの巣の周辺や発生している場所の広範囲に散布することで、シロアリを死滅する工法です。こちらは、薬剤の散布をするのがメインの作業であるため、人件費が控えられベイト工法よりも安価に済みます。

2つの工法の違いとは別に、その業者の実績や作業員の技術力の高さなどでも作業費用は増します。信頼を買うという意味でもやむを得ない費用と言えます。

ベイト工法

建物養生費

まず建物養生費の「養生」とはいったいなんでしょうか?という方も多いかと思われます。この養生とは、運送会社の場合収める製品に傷がつかないように梱包材やエアーキャップなどで保護することです。シロアリ駆除の場合も建物の中で作業を進めるため、建物が傷まないように保護しながら駆除作業を進める必要があります。
そのため、必須の費用の一つと言えます。

出張費

頼む業者によっては、お住まいの場所から遠い場合もありますし、場合によっては駐車スペースがないことで出張費に加え駐車場代等も加算されることがあります。信頼できる業者に頼むとなると絞られてきますし、円滑に駆除作業を進めるうえで必要な費用となります。

事前調査費

事前調査費とは、駆除業者が実際に駆除に入る前にどれくらいの被害状況でどういった建物の構造かを実際に確認する作業です。こちらは、当然そのために作業員を派遣する形になるので費用がかかっていまします。
しかし、ここできちんと確認してもらうことは駆除をする業者にとっても依頼する側にとっても非常に大切なものです。駆除を進めるうえで、いかに無駄なく適切に実行するかが業者と依頼主両者にとって非常に重要なことだからです。
業者によっては、その前の無料相談などの機会も提供しているところがありますので、不安な方はそちらを活用してアドバイスを仰ぐのも一つの手です。

補修費

補修費は、シロアリによる被害状況が非常にひどくこのまま放っておくと建物自体が歪み、最悪の場合倒壊してしまう恐れがあるため、その部位の補修を行う事です。追加費用になりますが、出来る限り大切なお家を長く守るために被害の状況次第では必要な費用となるでしょう。

定期点検・アフター保守費

シロアリの駆除は、一回行ったからといって完全にシロアリの脅威からのがれることができるわけではありません。大切なお家を長期間にわたって守っていく必要があります。業者選びをする際、この定期点検やアフター保守を行ってくれるかどうかも判断材料に入れて検討してください。駆除が終わればそれで終わりではなく、大切なお家を守ることが目的のため、長い目で見て安心して任せることができるかを考えてみるようにしましょう。

それぞれの費用のまとめ

ここまでご紹介してきたように一口に駆除作業と言っても様々な費用がかかることがわかります。費用の概要とチェックポイントをまとめておりますのでご確認ください。

費用の項目 概要 チェックポイント
薬剤費 シロアリ駆除の材料費の大半がこの薬剤費です。高額なものですが、人体や建物への影響を限りなく少なくし、シロアリの駆除を行うことができます。 価格の安さで判断しないようにしましょう。また、協会の認定がおりている薬剤を使用しているかの確認を必ずしましょう。
人件費 人件費には、作業員だけでなく、営業や事務員の費用も含まれています。 人件費は、平米数毎の価格の中に含まれていることがほとんどです。
作業費 2つの工法によって大きく費用に差がでてきます。 建物の構造面や被害の状況等を加味したうえで2つの工法をよく検討しましょう。
建物養生費 駆除作業に入る際、建物への被害を最小限に抑えるために必要な費用です。 養生でどのようなものを使うかをよく確認しましょう。
出張費 お住まいの地域までの遠い場合などにかかる費用です。 出張費や駐車場代等かかる費用があるのかどうか事前に必ず確認しましょう。
事前調査費 駆除作業に実際に入る前に、被害状況や建物の構造等を事前に確認を行うものです。 事前調査を怠ると、後に追加費用がかさむおそれもあるため、しっかり事前に見てもらいましょう。
補修費 被害を現状の状態で食い止め、補修することで建物を守ります。 被害の状況によっては、広範囲の補修が必要になる場合もありますので、事前調査の段階で必要かどうかの確認をしましょう。
定期点検・アフター保守費 シロアリの駆除は、駆除作業をしたらそれで終わりではありません。駆除後の定期的な点検・保守をすることで、信頼できる業者に家を守ってもらう意味でも非常に重要です。 アフター保守の有無や内容については非常に重要なポイントです。駆除後のフォローがしっかりしているかどうか確認しましょう。

費用の見積もりの内容の概要がわかることで、安心して業者に頼むことができますし見積もりを出してもらった際のさまざまな判断材料にもなります。
このような判断材料をきちんと持ったうえで業者へ依頼し安心してシロアリの駆除を任せるようにしましょう。

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