日本では１９７６年に初めて発見されたアメリカカンザイシロアリの被害。
現在では、日本全国に被害が広まり、問題視されているシロアリです。
乾燥している、屋根裏・柱・窓枠・畳・家具などを加害します。
在来種であるヤマトシロアリやイエシロアリなどの地下シロアリとは違い、
乾燥材のほんのわずかな水分だけで生活することが可能なため
蟻道を作らず、加害場所が巣を兼ねています。
小集団で巣をたくさん作り、そこから羽アリとなって飛び立ち、被害は家全体に広がります。
| アメリカカンザイシロアリ | |
| 職蟻(擬職蟻) | 体長：約５～８ｍｍ
在来種のヤマトシロアリ・イエシロアリより一回り大きい。 |
| 兵蟻 | 体長：約１０ｍｍ
頭と顎が以上に大きく、色は褐色。 |
| 羽アリ(有翅虫) | 体長：７～８ｍｍ 翅を入れると１０ｍｍ以上。
全体的に褐色。 |
| 女王蟻 | 体長：約１０ｍｍ |
アメリカカンザイシロアリとは？
元々はアメリカからの家具や梱包材を輸入する時についてきたと考えられていて
海外からの陸揚げが多い港近辺から広がり、全国各地の沿岸部に発生しています。
また、それ以外にも複数の侵入があったことも確認されています。
アメリカカンザイシロアリは、その名の通り乾燥した木材でも加害し
大きなコロニー(巣)や蟻道を作ることなく、木材の中に小集団で生活しています。
床下からの侵入はなく、飛来してくるので侵入経路の特定も難しく、
タンスやピアノなどの家全体の幅広い木製品を加害します。
被害・侵入の発見方法
| 羽アリの群飛 | 砂粒状の乾いた糞 |
 |
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| 羽アリは、６月～９月頃に見られます。
日中に羽アリとなったものが長期間にわたって少しづつ群飛。 これ以外の月にも目撃情報があり、条件によっては(暖房をしていて暖かいなど)１年中羽アリが飛び出してくる可能性があると考えられている。 発生場所は、柱や窓枠、屋根裏等から。 羽アリは褐色から黒っぽい色をしているので黒蟻と間違われやすい。 |
天井からパラパラと降ってきたり、窓枠にビッシリと落ちていたり、畳を上げると大量の糞が発見される。
加害材の孔から、乾燥した俵状の筋の入った砂粒状の糞。 |
以上の２点から被害の確認が出来ます。
フンを発見した場合は、シロアリの糞だとは気付かれにくく、
一般の方は、シロアリだと気付かずに片付けられてしまうことが多く
被害が拡大してしまうことがあります。
フンの散らばりや堆積が見られた場合は、近くに生息部位がある可能性があります。
軽く叩いてみて、糞が落ちてくる部材が生息部ですが、
出来るだけ現場の状態を保存し、専門家へ依頼するようにしてください。
また、糞が見られなくても、木粉や羽アリの羽だけが見られる場合は、
近所や他の被害箇所から羽アリが飛んできて間もない状態の可能性が高いです。
初期の対応が非常に大切となりますので、
羽アリ・乾いた糞・木粉などを発見した場合は、すぐにご連絡ください。
アメリカカンザイシロアリの駆除
在来種のように土壌性ではないため、通常行われる床下消毒の方法では駆除が出来ません。
被害が進んでしまった家屋では
多数のコロニーが点々と存在し、１本の柱にいくつもの巣があることもあります。
現在アメリカカンザイシロアリ駆除に最も有効とされているのは
家屋全体をビニールシートで覆い、ガス薫蒸処理を行うことです。
本場アメリカではこの方法が取られていますが
日本の宅地では家と家が密集しすぎているため、薫蒸処理を行うことが出来ません。
また、仮に薫蒸処理で家屋内のアメリカカンザイシロアリを一掃したとしても、
薫蒸処理には予防効果が無いため、近隣の家にまだ生息している個体がいるならば、
それらが再び侵入し被害に遭う可能性があります。
とても厄介なシロアリと言えます。
しかし！！アメリカカンザイシロアリの巣は非常に小さく、
繁殖力も他のシロアリに比べ小さいので短期間に甚大な被害はありません。
早期に発見することが１番重要です。
生息地域で注意する事
○建物の周辺に木材や木製品を放置しないようにする
○大きな木材は燃やすか、適切な処置ができるまでシートなどで密封する
○家具や木製品は他の地域に持ち出さない
○立木などの枯れた部分や切り口は薬剤処理をする
(カンザイシロアリが侵入しやすいため)
生息地域で新築・リフォームをする場合
出来るだけ木材を露出させる構造にしてください。
高気密住宅・土間床・吹き抜け・木製のサッシ・ウッドデッキなどは避けましょう。
また、床下・天井裏などの点検が可能な住宅、取り換えが容易な壁材などの配慮も必要です。
カンザイシロアリに詳しい専門家などに従って設計することをおススメします。
アメリカカンザイシロアリの被害にあってしまい駆除を行っても、
近隣の家にまだ生息している個体がいる場合、それらが再び侵入し被害にあう可能性もあります。
その為、地域ぐるみの協力も必要になってきます。
大変厄介なシロアリですが、アメリカカンザイシロアリは
巣が小さく繁殖力も他のシロアリに比べ低いため、短期間に甚大な被害が出ることはありません。
他のシロアリとも共通するのですが、早期に発見すれば、
家に致命的なダメージを受けることは少ないと言われています。
大切な住宅を守るため、早期発見・早期対策が重要です。
少しでも「あれ？」と思われた方や、被害に気付かれた方はすぐにご連絡下さい。
また、被害にあう前に定期的な点検をすることをおススメします。
おうちの駆除やさんではお客様第一主義としています。
お客様のご要望に出来るだけ添えられるよう休日・営業時間外でも対応できる体制を整えています。
羽アリ・シロアリの無料点検で大切なお住まいの状態を把握されておけば安心です。
点検についてはシロアリ防除の資格保有者がお伺い致します。
デジカメで床下の状況を写真に撮り、テレビで確認が出来、
お客様に分かりやすい詳細の説明を致しますのでご安心下さい。
問合せにつきましては、弊社ＨＰのお問合せフォームに記入して頂くかお気軽にお電話下さい。
☆ 更に満足の3つの安心
※１年に１度の定期点検 （５年間無料点検・報告書作成・デジカメによる確認）
※シロアリ再発時・無料再消毒
※施工前後の施工写真付き
社団法人：日本シロアリ対策協会認定のシロアリ防除資格者がお伺い致します。
